ウィルコム、2つの対抗策

2007年3月8日
Mobile

今や新規契約を受け付ける唯一のPHSキャリアとなったウィルコムが他社携帯キャリアへの対抗策を2つ打ち出してきました。
ケータイWatchの『ウィルコムが「W-OAM typeG」を45日開始、通信料は据え置き

ウィルコムおよびウィルコム沖縄は、最大512kbpsのデータ通信が可能なサービス「W-OAM typeG」を4月5日に開始し、同日、ネットインデックス製PCカード型データ通信カード「AX530IN」を発売する。オープンプライスとなるが、ウィルコムストアでの新規契約価格は26,800円になる予定。

ケータイWatchの『ウィルコム、時間制限ありのビジネス向け定額通話プラン

ウィルコムは、1時〜21時のPHS間通話が無料で、固定電話や他社の携帯電話などへの通話料が一律で30秒10円となる月額1,900円の料金プラン「ウィルコムビジネスタイム定額トリプルプラン(仮称)」を6月1日より提供する。
「ウィルコムビジネスタイム定額トリプルプラン(仮称)」は、月額1,900円の料金プラン。1時〜21時のPHS間通話が定額で、その他の時間帯(21時〜翌1時)や携帯・固定宛の通話料が30秒10円という設定で、メールも無料で利用できる。通話が2時間45分以上になると、30秒10円で通話料がかかる。

一つは通信の高速化でもう一つは価格の低減化です。その中身を詳しく見てみたいと思います。


通信の高速化である「W-OAM typeG」は電波の変調方式を変える事で現状の最高通信速度を512kbpsに増速する技術です。電波の弱いところでは速度を自動的に落として通信を維持しようとします。当面はPCカード型データ通信カードのみの提供ですが、将来はエキスプレスカードやUSB接続型の製品も用意されるかもしれません。
サービス開始は4月5日で、月額費用に関しては従来のつなぎ放題[PRO]の税込み¥12,915.-かネット25[PRO]の税込み¥7,245.-でそのまま利用が可能です。
またウィルコムは無線基地局からの通信バックボーンにISDNを経由していましたが、2007年度からは基地局からの通信部分を光IP接続に切り替えてゆきます。これで従来機種も含めた通信のスループットが向上し、W-OAM typeG使用時は下りで約800kbpsの通信速度を実現する予定です。
通信速度の向上は、いうまでもなく新規参入のイー・モバイルへの対抗策でしょう。エリアに関してはウィルコムがリードしていますが価格面と最高通信速度はイー・モバイルのほうが現状では優勢ですので、特に価格に関してもう少し見直しをして欲しいと個人的には思います。
もう一方の新料金プランは24時間通話定額の枠をはずして午前1時から午後9時までは070で始まる電話番号全てへの通話を定額にし夜間の午後9時から午前1時までは一律30秒10円の従量課金になるプランです。ここまで書くとピンと来た方もあると思いますが、これはソフトバンクモバイル(SBM)の「ホワイトプラン」と同じ時間帯が通話定額になるプランです。
実際にはホワイトプランにWホワイトを組み合わせたプランと競合しますが、メールをどこに送っても無料なのとわずか¥60.-ですがウィルコムの方が月額基本料金が安くなります。また定額範囲外に通話した時にも30秒当たり0.5円だけウィルコムが安くなります。
ただし現時点では「トリプル」の名の通り、一つの請求書にまとめた3回線以上の契約が必要なため、主に法人や家族向けのプランとなります。個人でも3回線以上持っていれば新料金プランに加入は可能なので、例えば自分と彼女と親に持たせている人などは最安となるプランでしょう。
サービス開始は6月1日からですが、それまでに見直しを行なってできれば1回線からでも加入が可能になるようにして欲しいプランですね。
今まではライバルの動きにどちらかと言うと静観してきたウィルコムですが、先日発表になった「I=PHS」のブランドイメージの発表と今回の新しい対抗策で生き残りを果たそうとしているのがわかります。エリアさえ問題なければウィルコムは安く使えるキャリアなので、今後も頑張ってサービスを展開して欲しいですね。また他のキャリアもウィルコムに負けないサービスの提供があると、競争が激しくなって利用者には嬉しい事になると思います。

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