Fリーグと日本のトップリーグの現状

できればリーグ間でのチーム運営に横の連携ができるといいのだけど。
iZaの『フットサル「Fリーグ」開幕 見せるスポーツへ』より

日本初のフットサルの全国リーグ「Fリーグ」は23日、開幕する。初年度の今季は8チームが参加。ホーム・アンド・アウエー方式と、中立地に全チームが集まるセントラル方式を併用し、来年2月中旬まで3回戦総当たりの計84試合が繰り広げられる。

フットサルの名前を聞いた事がある方も多いと思います。
体育館で通常のサッカーより小さなフィールド、ゴールポスト、ボールで行われる競技です。プレイヤーもサッカーが11人である事に対してフットサルは5人です。しかし単なるミニサッカーでなく交代数の制限がない(戦術的に人をどんどん入れ替える事が可能)ことや1試合での累積ファール数が6を超えるとフリーキックの壁が作れないなど独自のルールもあります。
私もテレビでですが何度か中継を観た事が有り、サッカーより攻撃的でスピードがあるため興味を持って視ていました。
そのフットサルは今まで地域リーグは開催されていましたが、トップリーグとなる全国リーグは存在していませんでした。
しかし今日、東京でフットサルの全国リーグ「Fリーグ」が開幕します。


今年のFリーグには8チームが参加します。
現時点では全チームがプロではないためあくまでも全国社会人リーグ的位置づけのトップリーグになります。
とは言っても名古屋オーシャンズのようなプロチームや湘南ベルマーレのような経営的にJリーグとの連携をもったチームもありますので、人気が出て経営状態が好転すれば全面プロ化も期待されます。運営側も将来的にはプロ化やチーム増(16チーム)を目指しているようです。
サッカーに無いスピード感は魅力ですのでサッカーファンはもちろんそうでない方も一度観戦してみるといいと思います。結構熱く慣れそうなスポーツです。


Fリーグができて新たなトップリーグができました。
今、日本では全国リーグやプロリーグを行なう競技団体はどの程度あるのでしょうか。
ちょっと(でもないか)思いつく所をあげてみます。
かなり主観がはいっているのはご勘弁を。

野球

日本プロフェッショナル野球機構傘下に「パシフィックリーグ」と「セントラルリーグ」の2つが存在。
12チームが所属。ただしチーム削減と1リーグ統一の噂は絶えない。

ソフトボール

「日本ソフトボールリーグ」
女子は2部制、男子は東西2ブロック制。
クラブチームも参画しているが実業団リーグの色合いが高い。そのため経営(=観客動員)的な考えに乏しいように見える。
ただ女子はオリンピックでの活躍などで認知されているので、試合開催の広報を積極的にすれば人気スポーツになる可能性は秘めているような気がする。

男子サッカー

全チームプロの「Jリーグ」
2部制をとっていて、さらにその配下にプロ化を目指すチームや社会人チームがJFLという形で存在。
理念も組織もしっかりしていて、プロへの道筋も明確化されているので日本の競技運営団体では一番理想に近い存在。

女子サッカー

「なでしこリーグ」
旧称はL・リーグだったが2006年に愛称を正式名称に。男子と違いほとんどの選手がアマチュア。
2部制で1部・2部ともに8チームの16チームが戦う。

男子バスケットボール

日本バスケットボール協会所属の社会人リーグトップの「JBL」8チームと独立プロリーグの「bjリーグ」10チームの2つに分裂状態。
分裂の経緯がリーグのプロ化への推進派と反対派による考え方の違いだったため、関係はあまりよくない。
(事実bjリーグに所属した選手が日本代表には選ばれた事はない)
ただスーパーリーグにもオールプロチームやプロ契約選手がいるし、スーパーリーグ自体もプロ化をあきらめたわけではないがアマチュアリズムを強く押し出す運営関係者や企業チームからの反対も有り本来なら今年秋からプロ化されるはずだったのが挫折している状況。
bjリーグが地域密着で身の丈運営(年間運営費2億円程度に抑えている)のため新規参入希望チームが増加傾向。うまく地域やマスコミと連携すればプロリーグとして根付く事は充分あり得る。そうなればbjリーグを無視できなくなり、日本バスケットボール協会側も関係修復を求める動きが出るかもしれない。

女子バスケットボール

「WJBL」が正式略称だが「Wリーグ」と愛称で呼ばれている。
男子と違い日本バスケットボール女子機構が運営しており分裂等の動きはない。
以前はチームの実力差があったが最近は混戦模様で、優勝争いをみるにはおもしろいかも。
ただ全て企業(実業団)チームのため企業にかかわり合いがないと応援しにくい雰囲気が視られるのは一スポーツファンとしては改善して欲しい所。

アメリカンフットボール

「Xリーグ」
プロチームはなくクラブチームか企業(実業団)チームが参画しておりトップリーグから4部に相当する「X4」までに別れる。Xリーグ自体も3つのカンファレンス18チームに分かれている。
ただチームの存在が関東・関西圏に集中しており全国的な人気を得るにはほど遠い状況。またトップリーグ内の実力差もあるのでリーグ再編などのてこ入れが必要かも。NFLの支援がないわけではないのでそのノウハウを使ってプロ化を目指して欲しいが現状では難しそう。

バレーボール

「V・プレミアリーグ」
男子8チーム、女子10チームによる社会人リーグ。
プロチームはなくクラブチームか企業(実業団)チームが参画する。
一度プロ化の動きはあったが断念し、現在は将来目標としてプロ化を前提に試行錯誤をしている段階。

ラグビー

「ジャパンラグビートップリーグ」
14チームが参画する。全チーム企業名がついているが大半の選手がプロ契約のため運営形態は社会人リーグだが実質プロリーグに近い状態。しかしプロ化の動きは乏しい。
企業名が足かせとなって地域密着を実現できていない所が観客動員頭打ちの原因かと思われる。おもしろい試合が国立や花園でしか行なわれないとなればジリ貧になりかねないので検討の余地はあるとおもう。

ハンドボール

「日本ハンドボールリーグ」
男子9チーム、女子6チームが参画する社会人リーグ。
ハンドボール自体はスピーディーな攻防やゴール前の攻防がおもしろいスポーツなのだが、いかせん一般へのリーグ開催のアピールが少なく以外と各地で行なわれているにも関わらず一般客が来ないのが現状。
チーム数も徐々に減っているので何らかのてこ入れがないと苦しいかもしれない。

グラウンドホッケー

「高円宮杯ホッケー日本リーグ」
男子、女子ともに8チームが参加。
ただし全てが社会人ではなく大学上位チームも加わるのでトップリーグと呼ぶには苦しい状況。

アイスホッケー

国内リーグは無し。
そのかわり日本、韓国、中国(以前はロシアも参加)の7チームによる「アジアリーグアイスホッケー」が日本のトップリーグとして実質上開催されている。日本からは4チームが参加している。
プロチームと企業(実業団)チームの混成となっているが、リーグ全体でのプロ化の動きはない。東アジアとしてみた場合の実力向上には寄与しているのでしばらくはこのまま続くものと思われる。
競技の性格上、開催するにはスケート場が必要で試合開催場所が限られるため日本では限られた地域での人気しかないが、韓国チームの実力向上と日本 VS 韓国、日本 VS 中国が同一リーグで戦う事から現地では少しずつ脚光を浴びはじめている。
運営面でも経済面でも課題が山積しているのでNHLと提携してノウハウを吸収するなりの事は必要と思う。


いろんなリーグを取り上げてきましたが野球とJリーグ、bjリーグを除くトップリーグは「日本トップリーグ連携機構」を設立してなんとか日本のトップリーグを盛り上げて日本のスポーツの底上げを図ろうとしています。実は昨年、新横浜でアイスホッケーを観戦した時に日本トップリーグ連携機構に関するアンケートを受けた覚えがあります。しかしそれ以外にトップリーグ連携機構が何らかの活動を行なった話を聞きません。内部ではいろいろと調整が行なわれたりしているのでしょうが、もっと我々スポーツファンに訴えるような動きをして見せて欲しい気がします。
ただこれだけトップリーグと呼ばれるものがあるのですから、おもしろそうなのがあればぜひ会場に足を運んでみてください。
きっと魅力にハマる事が多いと思います。
またマスコミにはプロ野球、大相撲、公営ギャンブルだけでなく他のスポーツにも紙面や時間を割いて欲しい物です。確かにニーズは少ないのでしょうが、Jリーグですら扱いが低いような気がします。(特に某スポーツ新聞)
国際試合で負けたり、オリンピック出場権を失ったときに責任問題だけをあげつらう批判onlyマスコミは不要です。(提灯記事も不要ですが)
日本のスポーツを底上げすることも頭の片隅において報道して欲しいですね。

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