DoCoMoは端末で勝負

CNET JAPANの『ドコモ、07年冬モデルは全機種ワンセグ搭載』より

NTTドコモは7日、携帯電話端末の基幹機種「900シリーズ」について、今秋に発売する07年冬モデルで機能を大幅に強化することを明らかにした。携帯端末向け地上デジタル放送の「ワンセグ視聴機能」のほか、海外でもそのまま使うことができる「国際ローミング機能」など3つの機能を全機種に標準搭載する。
 昨年10月の番号ポータビリティ制(番号継続制)のスタートで、顧客争奪戦が激化するなか、端末の機能アップで、AV(音響・映像)機能で先行するKDDI(au)や価格競争を仕掛けるソフトバンクモバイルに対抗する。

昨日DoCoMoの純減をお伝えしましたが、その純減への対応策なのかはわかりませんがDoCoMoが今年冬に発売する携帯端末「905iシリーズ」には3つの機能を標準搭載すると発表しました。
標準搭載されることになったのは以下の3つです。

  • ワンセグ視聴機能
  • WORLD WING(国際ローミング)
  • FOMAハイスピード(HSDPA)

一般の人にはワンセグがインパクトがあるのでしょうが、ワンセグ標準搭載はauのほうが先行しているので単なる後追いでしょう。ワンセグ視聴エリアもまだまだ限られているので利用者全員が必要な機能では無いと思います。
それより私が興味を持ったのは残り2つの機能です。


WORLD WINGとはDoCoMoが提供する国際ローミングサービスで日本で使っている携帯端末がそのまま国外でも使えるサービスです。このサービス自体はかなり前から行われているのですが使用できる端末が限られていた上に、使用している電波の形式によりローミングが可能でも実際には現地で使えないというケースがありました。ところが905iシリーズでは全機種に3G(日本で言うFOMA)のほかに国際的に広く使われている「GSM」という方式も標準搭載するため利用できるエリアがかなり広くなり、ローミングが実用的になります。
海外へ出張や遊びに行くことが多い人には電話やメールが日本国内とほぼ同じ感覚で利用できるので便利になるでしょう。ただし日本国内でGSM端末が使えるようになるわけではないので海外の優秀なスマートフォンの大半は使えないままなのは残念です。
FOMAハイスピードはその名の通り通信速度を従来の384kbpsから最大で3.6Mbpsへ約10倍の高速化を図ります。このサービスとパケ・ホーダイフルを組み合わせると無線LANには劣りますが高速な通信が個人でも利用可能な価格で手に入ります。モバイラーとしては多少高額になっても高速通信をしたいと言うニーズにはあっているでしょう。
ただこうしてみると機能は向上するかもしれませんが他のキャリアと差別化されたかと言うとそうでもないような気がします。それに機能向上が図られるのは上位機種である「90X」シリーズなので一般向け普及機の「70X」シリーズは他社との差別化がデザイン程度しか見えなくなってきます。
DoCoMoの戦略は端末の高機能化と言う方向に舵を切るようですがこの戦略がユーザ減少への歯止めになるかと言うと、私個人の考えではうまくいかないような気がします。一般の利用者は高機能ばかりを求めるわけではなく、通話やメールと言った基本機能しか使わない人も多いのですからそういう人たちへ向けてDoCoMoであることのメリットを訴求しないとまだまだ他社へユーザは流れてゆくと思います。

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