携帯よりは安心だろう

最初見た時は少し目を疑いましたが、まぁあり得ない話じゃないですね。
CNET Japanの『「iPodは心臓ペースメーカーに悪影響」–米調査』より

医師たちと、ある研究熱心な17歳の高校生が行った調査から、iPodが心臓ペースメーカーに悪影響を及ぼす可能性があることが分かった。これにより、心臓ペースメーカーに影響のある電子機器のリストにiPodも加わることになるかもしれない。

CNETには元になったロイターへの英文記事がリンクされていたので、翻訳ソフトと拙い英文読解力から読み取ったのは以下の事柄。

  • ペースメーカーを装着した平均77歳の100名を対象に調査
  • 調査したのは高校生と医師
  • ただし実験したのはミシガン州立大学の研究設備
  • 患者の胸から2インチ(約5.1cm)で約半数に5秒から10秒の電波による干渉を検知
  • 患者によっては18インチ(約45.7cm)はなれたところでも干渉を検知
  • あるケースではペースメーカーが動作を止めたこともあった

この結果だけ見るとiPodから漏れ電波が出ている事がかなり危険なような気もします。
でも私はそんなに心配していません。


iPodの場合は意図的に電波を発射する装置ではないためノイズとして電波が漏れている物と思われますが、測定された環境が記事などでは判らないのでどれだけのノイズが出ているかまでは判断していないようです。本当にiPodが危険と判断するには他の電波の影響を受けない部屋(電波暗室)などで厳密な測定を行なう必要があると思います。これは今後、メーカなどがきちんと報告する必要があるでしょうし、影響範囲を明確する必要はあるでしょう。
街中を見ているとiPodよりペースメーカーに影響を与えそうな機器はたくさんあります。
まずみんなが思いつくのは「携帯電話」。
ご存知ない方もいるかもしれませんが携帯電話はきちんと免許された無線機。つまり電波を発射するための道具なのです。
日本の総務省が測定した結果ではむき出しのペースメーカーから8cm以内で干渉が起きるケースが一部で見られたとの報告もありますが、実際に携帯電話の電波が元でペースメーカーが停止する事故が起きた事は今のところ報告されていません。
その他にも最近普及している無線LANやIH調理器、レンタルビデオ店などの万引き防止装置や空港の金属探知器、あとSuicaやPasmoなどのタッチ式改札機も電波を発射しています。
つまり電波を発射している機器の方がiPodより台数的にはよっぽど身近です。つまりそっちのほうが日常においては影響を考慮しなければなりません。
一番怖いのはこの報告だけをうのみにして「携帯音楽機器」への排斥運動が起きる事。
その辺の危険性を冷静に分析された記事はちしろさんが「善意のiPod狩りが日本で始まる予感」に書かれていますが、携帯音楽機器を必要以上に不安視したり排斥する必要はありません。iPodを敵視しても意味はないと思います。
私たちがすべき事は、鉄道の携帯電話利用禁止エリアなどでの携帯音楽機器の利用を少し控えてペースメーカーを付けている人の不安を取り除くだけで充分です。
それよりヘッドフォンからの音漏れの方がよっぽど周りに迷惑じゃないですか?

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