先のエントリにも上げましたが24日にアジアリーグアイスホッケー'07 プレイオフファーストラウンドの王子製紙対日光神戸アイスバックスの第4戦目がアイスバックスのホームリンク日光霧降アイスアリーナにて行われました。
アイスバックスのプレイオフが霧降で行われるのは史上初の出来事です。
開門前から寒い風の吹く中ファンは待ち続け、その行列の終わりはチケット販売開始直後は見えないほどでした
それもそのはず地元ファンはもちろん首都圏やサブフランチャイズ神戸からもファンが押し寄せて公式発表でフルハウス2,000名(たぶん立ち見客でリンク周辺も埋まっていたので実数はそれより多いと思われる)の大入満員です。
おかげで霧降売店名物の豚汁が試合開始前に売り切れてしまうほどでした。
またチケット購入待ちの行列に並ぶ人にコアサポーターや有志の人が、オレンジ色の応援用紙製プラカードを配布していました。
試合前練習で選手がリンクに現れると、ファンが一斉にそのプラカードを手に手に掲げます。王子製紙ファンが陣取る一角を除いて霧降はオレンジ色に染まりました。これには選手やスタッフも勇気づけられた事だと思います。
練習中のベンチ入りメンバー発表でふと気付いた事が有りました。それは王子のメンバーの中に昨年までバックスにいて全日本代表選手でもある春名選手の名前が無く3rdゴーリーでバックスに所属した事のある清川選手が代わりに入っていた事です。春名選手はバックス時代からずっとファンでしたし、王子に移籍した今シーズンも気になる存在でしたが、プレイオフの第3戦目で6失点でノックアウトされた事も有りベンチを外されたのかと思いました。後で聞いたところによるとインフルエンザの発熱で日光遠征に帯同できなかったそうです。さぞかし悔しかった事だと思います。
練習も終わり試合が始まります。
第1ピリオドはもう後がない王子製紙が怒濤の攻撃を見せますがバックスも必死に耐えて得点を許しません。しかし初のホームでのプレイオフに緊張したのかバックスの選手の動きが硬くなかなかパックを奪う事が出来ません。相手の猛攻を止めるのに反則してしまう事もたびたび有り、5人対4人のキルプレイの時間も幾度となくありました。
何とか無得点に抑えてだ1ピリオドを終えますが相手陣地に攻める事も少なく放ったシュートはわずか3本でした。
第2ピリオドも動きが悪く、またしばしば反則を犯し何度となくピンチを迎えます。それでもゴーリー#1 橋本選手を中心にディフェンス陣が頑張って点を与えません。こうして凌いでいるうちに徐々に選手から緊張が解けてきたのか動きが良くなり始め、第2ピリオド終盤頃から攻撃するシーンが目立ち始めます。とくに相手反則で一人多いパワープレイのチャンスにはあわや1点先制かと言うシュートも有りましたが相手キーパーに阻まれたりゴールポストに当たって跳ね返されたりして得点を奪えません。それでも0 - 0のイーブンでピリオドを終えて良い雰囲気で最終ピリオドに繋げます。
第3ピリオドは両チームともにチャンスをえますが得点に至らず、一進一退の攻防が続きます。
そしてついにその時が来ました。10分過ぎに相手から奪ったパックを繋いで#16 土田選手がゴール前へパスし、#14 小野(豊)選手がシュートしますが相手ゴーリーにはじかれます。しかしそのこぼれたリバウンドをチームの得点王で地元日光出身の「プリンス」#15 三田選手がゴールへ突き刺してついに均衡を崩す先制点を奪います。これに地元霧降のファンが大歓声を上げ、メガホンを打ち鳴らしながら喜びを分かち合います。
しかしその後はなかなか追加点が奪えません。こうしているうちに2分を切り王子はタイムアウトを要求。そして同点を狙ってゴーリーをリンクから上げて6人攻撃を仕掛けてきます。しかしここで相手のパスミスによる混戦からパックを奪い取ると#11 高橋選手からチームのセンターフォワードとしてめきめきと頭角を現してきた#47 篠原選手へパス。そして誰も守っていない無人のゴールへセンターライン付近からシュートを放ち、これで0 - 2となりとどめを刺します。後がない王子はそれでも全員攻撃を仕掛けて勝利への執念を見せますが時計は刻々と進んでゆきます。
そして残り10秒を切りカウントダウンが始まったその時です。相手のパスを奪った#21 ケビン木村選手がそのままゴール前までパックを運ぶと後ろをついてきた#11 高橋選手にパス。これを無人のゴールへ放り込み、残り3秒で死人にむち打つような3点目をゲットします。この3点目をとった直後にケビン木村選手と橋本選手が自陣ゴール前で抱きあっているのがとても印象的でした。
試合が再開すると同時に3、2、1、0の大合唱がスタンド全体から鳴り響き、スコアボードのタイマーが「20:00」を指した瞬間にアイスバックスは地元日光での初プレイオフを勝利で飾るとともにファーストラウンド通過を決めました。試合終了直後に全選手がベンチを飛び出し全員が抱きあって喜んでいる一方、王子サイドではゴーリーの#30 荻野選手がひざを突いてがっくりしているのが好対照でした。
その後両チームの選手がお互いの健闘をたたえあった後、選手全員そしてセルジオ越後シニアディレクター、#32 伊勢泰監督が勝利インタビューを受けました。
最後はスタンドのバックスファンが全員で万歳三唱して、バックスの勝利を祝ってファンは会場を後にしました。
私もインタビューの最後までスタンドに残っていたために試合後の無料送迎バスも日光駅行き路線バスの最終にも乗り遅れてしまい日光駅までの40分近い道のりを歩いて帰るハメになりました。実はもしも第5戦までもつれ込んだ時に備えて宇都宮周辺で宿泊する事を考えて着替えやパソコンを持ってきていたためにいつもより大荷物だったのですが、帰り道の荷物は全然苦痛ではなくただバックスの勝利に酔いしれていました。
土曜日からは昨年のアジアリーグ覇者でバックスの初プレイオフを3連勝で完膚無きまでにたたきのめされたSEIBUプリンスラビッツとセミファイナルを戦います。最初の3戦は敵地東伏見Dydoドリンコアリーナで行われますが、今年こそ一つ勝って再び霧降でプレイオフを迎えたいと思います。
私も敵地へ乗り込んでバックスに熱い声援を送りたいと思います。





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